【 my favorite nakes ♡ 】05. maison drama_ owner 津熊 麻愛

my favorite nakes ♡では、nakesのアイテムを日頃から愛用されている方達に、ブランドの好きなポイントやお気に入りのアイテムについて教えていただきます。
今回ご登場いただくのは、ヨーロッパを中心に買い付けたレディース古着の販売と、リペアを行うヴィンテージショップ「maison drama_(メゾンドラマ)」オーナーの津熊 麻愛さんです。
今年1月、建物の取壊しを機に惜しまれつつも閉店したmaison drama_都立大店。
これまで毎年、nakesの受注会を開催いただいており、maison drama_のお客さまの中にもnakesのファンがたくさんいらっしゃるそうです。
インタビューでは津熊さんお気に入りのnakes アイテムの他、古着とスタイリングする際のポイントや、maison drama_のこれからの活動についてもお話を伺いました。
【 my favorite nakes ♡ 】05. maison drama_ owner 津熊 麻愛

小さな頃から身近にあった'古着'が人生の転機に。
アパレル勤務から、都立大にお店を出すまで
ー 津熊さんが古着屋さんをはじめられたきっかけは?
古着屋を始める大きなきっかけ、というのはないのですが、気持ちとしてずっとあったものが本業よりもどんどん大きくなっていった感じなんです。
小さな頃から母親のお下がりを着たり、高校生くらいからは古着屋さんに行ったりと、古着はいつも身近にあったんですよね。ファッションの専門学校を卒業してから、デザイナーとして最初にアパレル企業へ就職したのですが、その会社もヴィンテージなどからデザインソースを持ってくることが多くて、他の企業とは少し違うものづくりをしていたんです。
転職などしながら12〜13年くらいレディース服のデザインに携わっていたのですが、その経歴のちょうど半分くらいの時に、メーカーでのデザイン業務にすごく疲れてしまった時期があって。その時に本当に自分が好きなものって何だっけ、と、ルーツを考え直していて、古着屋さんをやりたいなと自然と思い至ったんです。そこからしばらくは、いつかお店を持つイメージを漠然ともちながら、普通に働きつつ、準備を進めていました。

:maison drama_ × nakes (KINIT BRA TOP)/ styling by mai tsukuma
ー 2018年にmaison drama_ をスタートされて、その2年後、都立大学にオープンされたお店も素敵でした。
何も知らないまま、とりあえずフランスに行ったら何かあるかも!という感じで買い付けに行って。最初は手持ちできる量を仕入れて、オンラインストアからスタートしました。ヴィンテージマーケットみたいなイベントにも出たりしていました。
お店は、自分のやりたいテイストや服装を考えた時に、目黒区がいいなと思い、半年くらい探していたんです。なかなか条件の見合う物件に出会えなかったのですが、都立大学駅の近くで理想的な雰囲気の物件を見つけて、勢いとタイミングで決めました。
お店をスタートして、閉店までは約5年ほど。オンラインストアのスタートから考えると7年くらいですが、あっという間でしたね。

:maison drama_ 都立大店 (2025年1月に閉店)
服を褒められることって、いちばん嬉しい。
津熊さんが考える古着・ヴィンテージの魅力とは?
ー 長年ファッションに携わられている津熊さんですが、念願の古着とヴィンテージのお店をスタートされて、特に嬉しかったことはなんでしょう?
お店を始めて嬉しかったことは本当にいっぱいあるんですけど、何度も来てくださるお客様がたくさんいたことは嬉しかったです。なんでリピーターになってくれるのかな?と考えたんですが、「ここで買ったお洋服を着ていたら、絶対に周りから褒めてもらえる。」と言っていただくことが多くて、それが理由のひとつかなと思いました。
そう言ってくださる方は、古着が大好き!という方よりも、意外と現行品と合わせてアーバンなスタイルを楽しまれている方が多くて。自分が買い付けてきたものが、思っていたよりも幅広い人達に馴染んでくれたんだな、という嬉しさもありました。
やっぱり服って人から褒められるのが一番嬉しいじゃないですか。お客様ご自身が古着を通してそれを体験して、けっして便利ではないあの場所へまた来てくれたっていうのは、お店を運営していて、すごく嬉しかったことです。

: maison drama_ × nakes (SILK WIDE RIB NO-SLEEVES TOPS)/ styling by mai tsukuma
ー 素敵なお話ですね!あらためて、津熊さんが考える古着やヴィンテージアイテムの魅力を教えていただけますか?
「こう着なきゃ」っていう正解がないところですかね。量産されている現行品は、ある程度のスタイリングがデザインの段階で考えられていると思うんです。もちろんそれも便利で、素晴らしいことなんですけど。
古着とかヴィンテージって、透けてるとか開いちゃってるとか、着る人にどう着るかを考えさせるものが多いですよね。着こなすのが難しいと思う人もいるだろうけれど、だからこそ着る人の感性で自由に着られるし、とても寛容な気がしています。そのせいか、お店に来てくださるお客さまも、みんな柔軟で寛容な方ばかりでした。
ー 残念ながら今年1月に都立大店は閉店となりましたが、maison drama_ は今後どのように展開されるのでしょうか。
店舗という形での運営はしばらく難しいので、いいものが揃ったらmaison drama_の世界観を保ちつつ、単独でのPOPUPなどを開催したいなと思っています。コラボなどもできたら嬉しいですね。今はいろいろ考え中です。

: maison drama_ × nakes (V NECK KINIT BRA TOP ※2021collection archive color & SILK WIDE RIB PANTS)/ styling by mai tsukuma
nakesには「足りないところを埋める」チカラがある!
‘ nakes × 古着 ’ スタイリングのポイント
ー maison drama_ のお店では、毎年nakesの新作受注会を開催していました。古着やヴィンテージが好きなお客様は、nakesのどんなところに興味を持っていただいていましたか?
古着が好きな方って、珍しい色とか綺麗な色に興味を持ってくださる方が多いんです。正直、機能性とかはあんまり重要視されてないんですよ。機能性を気にしていたら、たぶん古着は買えないから(笑)。ディスプレイしていると「色が綺麗」と、パッと見の印象でお店に入ってきてくださる方も多かったです。
私も服を選ぶ時に、色がいちばん重要なんです。nakesを好きなのも、実は色なんですよ。毎年コレクションを見ると、絶妙なカラバリに感激します。白や黒といったベーシックカラーに対するこだわりを感じますし、2025コレクションのくすんだ黄色や赤も、絶妙に着やすい色で衝撃的でした。

: maison drama_ × nakes (V NECK KINIT BRA TOP ※2021collection archive color)/ styling by mai tsukuma
ー なるほど、嬉しいです! 受注会には翌年も継続して来てくださった方もいたと伺いました。maison drama_ のお客様に、特に人気だったアイテムはどれでしょう?
特に人気だったのはコットンシルクのフロントネックキャミソール。これを買ったお客様が、とても気に入ったので追加で購入したいと、翌年の受注会にも来てくださいました。色も形も綺麗なので、古着とのスタイリングを組む時にとても重宝しています。
ー 津熊さんはnakesのアイテムと古着とのスタイリングもたくさん組まれていると思いますが、スタイリングの際のポイントを教えていただけますか?
私の中で、nakesのアイテムはアクセサリーのイメージなんです。足りないところを埋めてくれる存在。例えば古着でパンツを際立たせたくて、トップスをシンプルにしたい時に、普通のタンクトップを着るのとnakesのものを着るのとでは、全体の見え方がまったく違うんです。
カッティングがちゃんとデザインされているから、足りない部分のある古着やヴィンテージアイテムと合わせても、nakesのアイテムが補ってくれて、ちゃんとコーディネートになってくれるんですよね。
nakesのアイテムには「足りないところを埋める」チカラがあるから、不完全さのある古着やヴィンテージとも相性が良いんだと思います。
: maison drama_ × nakes (V NECK KINIT BRA TOP & SILK WIDE RIB PANTS)/ styling by mai tsukuma
maison drama_ 津熊さんの、nakesお気に入りアイテムは?
ー 津熊さんが実際購入された、nakesの愛用アイテムを教えてください。
1. Knit Rib Tank (Supima Cotton) / Oyster White

これは本当に死ぬほど着ていて、もうクッタクタなんですけど(笑)
私は基本的にざっくりした服とかゆるい服とかが好きなんですけど、首元は埋まっている方がバランスを取りやすいタイプなんですよ。だからこの絶妙な首の詰まり感がすごく有難いんですよね。
2. V Neck Knit Bra Top(Supima Cotton model) / Mist green

肌あたりは、これが一番好き。ノンストレスなのと、この肩紐が見えても可愛いのが最高。普段は自分で選ばないカラーだけど、何と合わせてもしっくりくるんです。
私の場合、バストに厚みがあるので365日nakesのインナーを着ていい身体ではないと思ってるんです。週の半分くらいはサポート力やホールド力がしっかりとある下着を付けないと、年齢的にもキツイなと思うんです。だからこれは自分の中ではご褒美ブラですね。
特にリラックスしたい時とか、シーンに合わせて、見えても大丈夫な時とかに着るようにしています。
3. Cotton Silk Camisole (Cotton Silk) / Dark Moss

このキャミソールに関しては、本当に足りないところを埋めてくれる存在ですね。モデル着用のスタイリングを組むときなどに大活躍していますし、お客さんの反応も一番いいです。
: maison drama_ × nakes (COTTON SILK CAMISOLE)/ styling by mai tsukuma
ー 今日は素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!
■ maison drama_ vintage / Owner:津熊 麻愛

アパレル企業でのデザイナーを経て、2018年にレディースヴィンテージと古着の販売を行う「maison drama_(メゾンドラマ)」を設立。2025年1月、建物の老朽化による取り壊しを機に都立大店を閉店、現在はPOPUPに向けて準備を整えながらオンラインストアとリペア業務を中心に運営。
HP:https://maisondrama.fashionstore.jp/
INSTAGRAM:@maisondrama_vintage
インタビュアー:AKIKO( nakes PR )