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【 JOURNAL #4 】nakes 2025 新作コレクション「myself」について

【 JOURNAL #4 】nakes 2025 新作コレクション「myself」について

nakes 2025コレクションのテーマは「myself(マイセルフ)」。

女性が年齢を重ねることで向き合う身体と心の変化や、結婚や出産などによるライフスタイルの変化を経たとしても、誰もが纏うことで一人の女性に立ち返り、自身を慈しみ、鼓舞することができる。

そんなアイテムラインアップを目指し、より多様な女性に寄り添えるよう、着心地とファッションの楽しさの両方を叶える“nakesのスタンダード”の幅を拡張したコレクションです。




一人の女性に立ち返るための“自身を鼓舞する”ファッション

今回のコレクションテーマには「年齢やライススタイルによって女性が世間から貼られるレッテルを取り払い、自分自身であることを一番に大切にしたい。」というnakes デザイナー 古川の思いが反映されています。

身体に柔軟に寄り添うことのできるニットを使用し、ファッション感覚のあるインナーアイテムをつくり上げることに、ブランドのアイデンティティをもつnakes。

これまで「奮い立たせる」「気を引き締める」というようなファッションとは少し距離がありましたが、nakesのスタンダードを再考し、デザインの幅を広げることにより、着用することが一人の女性へと立ち返るひとつの儀式となるような、“自身を鼓舞する”ファッションアイテムに挑戦しています。




コレクションテーマを象徴する「ビスチェ」

今回のコレクションテーマを象徴するアイテムとして制作したのが、コットンオーガンジーによる柔らかなビスチェです。

「重要なシーンで着用される気持ちを高める存在がスーツだとしたら、nakesではビスチェが心理的な意味合いにおいて同じ立ち位置だと考えています。」(デザイナー 古川)



コルセットやビスチェはかつて女性の身体を縛り上げ、身体のラインを強調し、補正するために使用されてきた歴史があります。しかしながら、学生時代からランジェリー作りに情熱をそそいできた古川にとって、ビスチェは女性の身体の魅力を引き立たせるイメージをもつ、憧れのアイテムでもありました。

nakesのビスチェは、身生地からつながる長いリボンを背中で結べるようになっています。リボンの紐をキュッと結ぶことで、気持ちを高めるスイッチが入る感覚をイメージしながら、サイズ調整がしやすく着心地も見た目も軽やかな、nakesならではの概念を持つビスチェに仕上げています。



ネックラインのバリエーションと、ベーシックカラーへの回帰

それぞれ異なる人生を歩む女性に、年齢やライフスタイルの違いを越えてフィットするアイテムを作る、ということも今回のコレクションでは大切なポイントでした。

より多様な女性に寄り添う手段として、胸の個性やさまざまなシーンに合わせやすい「ベアトップ」のインナーアイテムをコレクションのラインアップに加え、ネックラインのデザインにバリエーションをもたせています。



また、鮮やかなカラー展開が印象的だった近年のコレクションから、今期は誰もが着こなしやすい白・黒・ベージュといったベーシックカラーへと回帰。nakesらしいニュアンスを含ませたベーシックカラーを用いることで、日常へのアイテムの取り入れやすさを意識しています。

ベーシックカラーを引き立たせ、肌のトーンを明るくみせる役割として、ローズヒップ、シトラス、といったアクセントカラーを用いたインナーアイテムは、コットンオーガンジーなどのシースルーアイテムとレイヤードすることにより、水彩絵具の色を重ねたときのように優しく調和します。普段はアクセントカラーに抵抗がある方にも、挑戦していただきたいおすすめのコーディネートです。



nakesのアイテムを身に纏うことで、自分を慈しむ時間が生まれるように。


それぞれの生活にどんな背景があったとしても、どんな時にもnakesのアイテムを身に纏うことで、誰もが自分自身であることを大切に思えるように。

今回のコレクションアイテムが、さまざまな女性の手へと渡り、あらゆるシーンで自分を慈しむ時間が生まれることを願っています。



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Words by Saya
Edited by Akiko